集客導線の設計図無料診断

2026.10.13 集客の考え方

妻が店頭で割高な野菜ジュースを1ケース注文した流れを、マーケティングの目で読み解いてみた

体験会や相談の前に、商品の良さを説明すればするほど、相手の反応が薄くなる。そんな経験はありませんか。妻がスーパーの店頭で、割高な野菜ジュースを1ケース注文して帰ってきました。その流れで私が引っかかったところを書きます。

スーパーの店頭の小さなブースで、手のひらを機器にかざしている女性と、横で見ている子ども。水彩画
スーパーの店頭の無料測定。手のひらを当てると、数字が出ます。(イメージ図です)

説明すればするほど、反応が薄くなる

体験会や相談の前に、自分のメニューの良さを一生懸命に説明する。話せば話すほど、相手の表情が少しずつ遠のいていく、、、。そんなことはありませんか?

ちゃんと伝えなければと思うほど説明が長くなって、終わったあとにどっと疲れる。そして、良さが伝わらないのは自分の説明が下手だからだ、と考えてしまいますよね。

先に私の考えを書くと、説明を上手にするより先に、相手が現在地を自分の目で見られる入口を置くほうが、あなたの話は聞いてもらいやすくなると思っています。そう考えるときに思い出したのが、妻の買い物の話でした。私はこの話を、マーケティングの目で読み解いてみました。

割高な野菜ジュースを、妻が1ケース注文して帰ってきた

これは、妻が帰ってきてから聞いた話です。

地方の大きなスーパーで子どもと買い物をしていたら、あるメーカーの特設ブースの販売員さんに声をかけられたそうです。手のひらをセンサーに30秒ほど当てると、推定の野菜摂取量が数字で出る無料の測定でした。

結果は4点台でした。0から12までの数字で出る機器で、1日350gの野菜を食べている人の目安は、7から8あたりです。その目安も、その場で示されました。妻の4点台は、そこから大きく離れていた訳です。

店頭で起きた流れの図。手のひらを当てて数字が出る。目標の7から8との差が見える。試飲する。注文する
手のひらで測った数字が、先に出ていました。

そのあとで試飲させてもらったのが、野菜ジュースです。お店の棚には並ばない通販限定のもので、1日分の野菜を使ったとうたう商品です。妻と子どもで試飲をして、子どもが「美味しい」と言ったそうです。妻はそのまま、1ケースを注文して帰ってきました。

聞いた私は、棚の前の目線のまま、正直なところ「えっ、割高じゃない?」と思いました。割高と感じるのは、ふだん目にする野菜ジュースの値段が頭にあるからです。それでも順番を聞いていくうちに、なるほど、これは売れるはずだなと思いました。

あなたの体験会でも、料金を伝えた瞬間に、相手の頭の中では似た計算が走っているのかもしれません。

ふつうのスーパーの棚の前で、野菜ジュースのパックを手に取り、値札を見て考え込んでいる女性と、横で見上げる子ども。水彩画
ふつうの棚の前なら、値札を見て、隣の商品と見比べることになります。(イメージ図です)

この流れで、私が引っかかったところ

売り場の流れとして見直すと、きれいな流れだな、と感じたんです。ただ、妻がどう感じていたかは、くわしくは聞いていないので、ここから先は私の読み解きです。

「どうして伝わらないんだろう」というもやもやの手前に、こういう見方もあります。自分の体験会に重ねながら読んでもらえたらうれしいです。

割高だと感じた私が、まず引っかかったのは、相手は何と比べているのか、でした。ふつうの棚の前なら、野菜ジュースを手に取って、値札を見て、隣の商品と見比べます。比べる相手は、ほかの商品と、その値段です。この土俵に割高な1本が置かれると、「高いな」で手が止まりやすいところです。今回の店頭では、手のひらで測った数字を、目標の7から8と見比べる形でした。比べる相手が、ほかの商品から自分の目標に移っていたのかもしれません。

もうひとつ引っかかったのは、売り込まれたと感じる場所があったのか、という点です。その場にいなかった私には、販売員さんがどんな説明をしたのかまでは分かりません。妻が何を決め手に注文したのかも、聞いていません。ただ、聞いた順番に並べると、数字を見るのが先で、野菜ジュースはそのあとでした。私が見ているのは、勧められる前に、自分で気づく場面があるかどうかです。

それから、最初の一歩の軽さです。無料で30秒。体験会の申し込みのように、予定を空けたり気持ちを決めたりする前に、手を当てるだけで始まります。

私の読み解きを並べた図(妻の気持ちを聞いたものではありません)。棚の前の流れと、この店頭の流れ。棚の前は、目に入る、値札を見る、隣と見比べる、高いと感じて手が止まる。この店頭は、軽い気持ちで試す、数字で小さな驚きがある、目標との差が自分の宿題になる、差を埋める手段を試飲で確かめる、自分で決める
左はふつうの棚の前、右はこの店頭の流れです。私の読み解きです。

図の右側のように、試す、見る、確かめる、決める、が一本につながっているところを、私はきれいだなと感じたんです。

あなたの体験会や相談の手前を、同じ目で見てみると

この見方を、あなたの体験会や相談の手前に重ねてみたいんです。

メニューの良さを説明して、料金を伝える。そのとき相手は、ほかの講座やほかの先生の値段と見比べているかもしれません。説明を重ねるほど相手が身構えていくのが分かる、そんな日もありますよね。

明るい部屋の丸いテーブルで、向かい合わずに並んで座った2人の女性が、1枚の紙を一緒にのぞき込んでいる。1人が鉛筆で紙の上を指している水彩画
説明の前に、同じ紙を並んで見る。そんな始まり方もあります。(イメージ図です)

もし、説明の前に、相手が自分の現在地を見られる入口があれば、比べる相手が、ほかの講座から、相手自身の目標へ移りやすくなります。「いまここにいて、目標はこのあたり」と自分で気づいた人は、メニューの説明を、自分のための話として聞きやすくなると思います。

いま、相談の前にお願いしている質問は、相手に現在地を見てもらえる形になっているでしょうか。

入口は、小さな問いからで十分です

入口をつくる、と聞くと大げさに聞こえます。でも、測定機のような仕掛けは要りません。たとえば、体験会の申し込みの前に、3つくらいの質問に答えてもらう。答えた内容から「いまはこのあたりですね」と一緒に見る。それだけでも、相手は自分の位置を知ることができます。

窓辺の光が入るテーブルの上に、質問カードが3枚並んでいる。女性が鉛筆で、1枚のカードの丸にチェックを入れて微笑んでいる水彩画
3つくらいの質問に答えてもらう。入口は、このくらい小さくて十分です。(イメージ図です)

私が作っている無料の集客動線診断も、現在地を見てもらうという考え方は同じで、3分の質問に答えていただいたあとの結果は、一緒に見ます。売り込みはしません。

あなたの商品やメソッドの手前にも、相手が自分の現在地を見られる入口を、ひとつ置いてみてほしいんです。

「売り込みが苦手」という悩みについては、今朝の記事「売り込みが苦手でも、選んでもらえる。合う人にだけ勧めた、売り場での2年間」でも書いています。こちらは、勧める側の気持ちの話です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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伊藤ゆきひろの写真

伊藤ゆきひろ|集客導線デザイナー

グラフィックデザイナー出身。広告・Web・マーケティングの実務22年。神田昌典氏に師事したセールスライティング認定ライター。「AIで作れる」時代に"稼げる"導線を設計する専門家として、個人事業主・中小企業の集客の仕組みづくりを支援しています。

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