10年以上前の名刺と、新しい名刺。(イメージ図です)
名刺を渡したあとに、もう一度説明していませんか
名刺を渡したあとに、「それで、どんなことをされているんですか?」と聞き返されて、結局あらためて説明することになる。肩書きも屋号も書いてあるのに、、、。そんな経験はありませんか?
先日、妻の名刺を新しくしました。妻は五色ダイエットという、食材の色で食べ方を整えるダイエットを教えています。いまの名刺は10年以上前に作ったもので、書き方も古くなっていました。そこで、ふつうの名刺ではなく、渡して見せるだけで価値が伝わる名刺にしたいと思い、AIと一緒に作ることにしたんです。
進め方はシンプルです。AIが質問をして、私が答えます。商品は何か、誰に届けたいのか、どんな役に立つのか。そんな質問が、1問ずつ来ます。名刺づくりの本に載っている事例を貼って、その型で考えてもらいました。
ただ、質問に答えるだけで終わった訳ではありません。途中で何度か手を止めて、AIの案を直したり、別の材料を渡したりしました。そこを順に書いていきます。
お客さんとの面談記録を渡したら、軸が変わった
自分の商品の軸を決めるとき、手元の資料だけで考えていると、どうしても無難な言葉になりませんか。
最初にAIが出してきた案の軸も、「好きなものを食べて痩せる」でした。
そこで、妻が最近行った個別カウンセリングの記録を、3件ほど読み込んでもらって、もう一度考え直してもらいました。すると、軸が「ダイエットの卒業」に変わったんです。私もそちらのほうが、お客さんの状況に近いと感じたので、この軸でいくことにしました。
お客さんの声は、AIの手元にはありません。私が記録を渡さなければ、AIは一般的な「食べて痩せる」の言葉で名刺を作っていたと思います。
一番上の一行は、AIの指摘で変えた
名刺の一番上には、誰に向けた名刺なのかを示す一行を置きます。AIが最初に出してきたのは、「食事も運動も頑張ってきたのに痩せない、戻ってしまう方へ」でした。私はそこを、「ダイエットとリバウンドを繰り返している方へ」にしたいと伝えました。妻のLINEの動画で、そう言っているからです。
するとAIから、その言い方だと入口が少し狭くなる、と指摘されました。さきほどの個別カウンセリングの記録3件のうち、2人はリバウンドの話ではなかったそうです。動画ではそう言っているのですが、確かにいま来ているお客さんとは、少しずれるかもしれません。そう思って、最終的には「あらゆるダイエットを試してきたのに、結果が出ない・続かない方へ」にしました。
いつも使っている言葉は、自分では見直しにくいものです。
渡した名刺が、会話のきっかけになる。そんな場面を思い描いて作りました。(イメージ図です)
肩書きは、同業を調べてから決めた
肩書きは、自分で決めようとすると迷いませんか。名刺の本には、「お役立ち」を入れた肩書きは、口コミのきっかけになる、とありました。渡された人が、誰かに紹介するときの言葉になる訳です。
最初の案は、「自分に合う食べ方を見つけるダイエットコーチ」でした。ただ、「食べて痩せる」というのは、同業の人もよく打ち出している印象がありました。そこでAIに、同じような肩書きが多いかどうかを調べてもらったんです。
結果、「食材の色で」を頭に足して、「食材の色で、自分に合う食べ方を見つけるダイエットコーチ」になりました。五色ダイエットの特徴は、食材の色です。そこを肩書きに入れれば、ほかの人の肩書きと並んでも、同じに見えにくくなります。
人数の数字と、名刺に載せない話
名刺は、一度刷ってしまうと、あとから数字の古さに気づいても遅いですよね。資料に書いてあった指導した人数は、古くなっていました。AIは資料を読んで書くので、そのままだと古い数字が印刷されます。私が、いまの数字に直してもらいました。
子どものことも同じです。プロフィールには家族の話を入れたかったのですが、お子さんの年齢や性別は載せないことにしました。名刺は、知らない人の手にも渡るものだからです。
住まいも、最初は市の名前だけでした。でも、東京などで配ると、市の名前だけでは場所が分かりません。「愛知県」を足して、どこの人かが伝わる形にしました。
最初のたたき台は、深い緑でした
落ち着いてはいるのですが、ありきたりな色合いに感じたので、ピンク系をお願いしました。さらにもう少し明るくしたいと伝えると、AIが配色のカラーチャートを作ってくれて、その中からローズピンクを選びました。
顔写真は「もう少し引きで」、位置は「もう少し下に」と伝えて、そのたびにAIが作り直してくれました。
仕上がった名刺の表面
完成した名刺の表面が、こちらです。顔写真、名前、連絡先、団体名は、ぼかしています。
顔写真・名前・連絡先・団体名は、ぼかしています。
渡された人の頭の中で、順番に起きてほしいことを考えて並べました。まず、一番上の一行を見て「あ、私のことかも」と思ってもらう。次に、大きなキャッチの「卒業」という言葉で、目が止まる。最後に、一番下のQRを見て「ちょっと診断だけやってみようか」と思ってもらう。売り込まなくても、ここまで進んでもらえたらいいな、という並べ方です。
実際の反応は、まだ書けません。この記事を書いている時点では、印刷会社に出すデータを作ったところで、名刺は手元に届いていないからです。届いたらQRを実際に読み取って、確かめるつもりです。
任せたところと、手放さなかったところ
AIが速かったのは、質問を1問ずつ投げてくれることと、案を出してくれることでした。たたき台を形にして、印刷会社に出せるデータまで仕上げてくれたのも、AIです。これを私が手でやっていたら、1日では終わらなかったと思います。
私の側にあったのは、お客さんの記録を渡すことと、古い言い方や数字に気づくこと、載せないと決めることでした。
あなたの名刺の一番上の一行は、いまのお客さんの顔を思い浮かべたときに、その人に向いた一行になっているでしょうか。AIに作ってもらうにしても、手で書くにしても、そこを一度見直してみてほしいんです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。