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2026.10.23 AIの使い方

妻の名刺を、AIに質問されながら作りました。私が手を止めて決めた場面

AIに名刺を作ってもらうとき、どこまで任せて、どこを自分で決めるのか。10年以上前に作った妻の名刺を、AIに質問されながら作り直した1日のうち、私が手を止めて自分で決めたところを書きます。

明るい窓辺の机の上に、開いたノートパソコンと、色あせた古い名刺と、できたばかりのピンク色の名刺が並んでいる水彩画
10年以上前の名刺と、新しい名刺。(イメージ図です)

名刺を渡したあとに、もう一度説明していませんか

名刺を渡したあとに、「それで、どんなことをされているんですか?」と聞き返されて、結局あらためて説明することになる。肩書きも屋号も書いてあるのに、、、。そんな経験はありませんか?

先日、妻の名刺を新しくしました。妻は五色ダイエットという、食材の色で食べ方を整えるダイエットを教えています。いまの名刺は10年以上前に作ったもので、書き方も古くなっていました。そこで、ふつうの名刺ではなく、渡して見せるだけで価値が伝わる名刺にしたいと思い、AIと一緒に作ることにしたんです。

進め方はシンプルです。AIが質問をして、私が答えます。商品は何か、誰に届けたいのか、どんな役に立つのか。そんな質問が、1問ずつ来ます。名刺づくりの本に載っている事例を貼って、その型で考えてもらいました。

ただ、質問に答えるだけで終わった訳ではありません。途中で何度か手を止めて、AIの案を直したり、別の材料を渡したりしました。そこを順に書いていきます。

お客さんとの面談記録を渡したら、軸が変わった

自分の商品の軸を決めるとき、手元の資料だけで考えていると、どうしても無難な言葉になりませんか。

最初にAIが出してきた案の軸も、「好きなものを食べて痩せる」でした。

そこで、妻が最近行った個別カウンセリングの記録を、3件ほど読み込んでもらって、もう一度考え直してもらいました。すると、軸が「ダイエットの卒業」に変わったんです。私もそちらのほうが、お客さんの状況に近いと感じたので、この軸でいくことにしました。

お客さんの声は、AIの手元にはありません。私が記録を渡さなければ、AIは一般的な「食べて痩せる」の言葉で名刺を作っていたと思います。

一番上の一行は、AIの指摘で変えた

名刺の一番上には、誰に向けた名刺なのかを示す一行を置きます。AIが最初に出してきたのは、「食事も運動も頑張ってきたのに痩せない、戻ってしまう方へ」でした。私はそこを、「ダイエットとリバウンドを繰り返している方へ」にしたいと伝えました。妻のLINEの動画で、そう言っているからです。

するとAIから、その言い方だと入口が少し狭くなる、と指摘されました。さきほどの個別カウンセリングの記録3件のうち、2人はリバウンドの話ではなかったそうです。動画ではそう言っているのですが、確かにいま来ているお客さんとは、少しずれるかもしれません。そう思って、最終的には「あらゆるダイエットを試してきたのに、結果が出ない・続かない方へ」にしました。

いつも使っている言葉は、自分では見直しにくいものです。

明るいカフェの小さな丸いテーブルで、女性が向かいの女性にピンク色の名刺を両手で差し出している水彩画。受け取る女性は名刺を見て笑顔になっている
渡した名刺が、会話のきっかけになる。そんな場面を思い描いて作りました。(イメージ図です)

肩書きは、同業を調べてから決めた

肩書きは、自分で決めようとすると迷いませんか。名刺の本には、「お役立ち」を入れた肩書きは、口コミのきっかけになる、とありました。渡された人が、誰かに紹介するときの言葉になる訳です。

最初の案は、「自分に合う食べ方を見つけるダイエットコーチ」でした。ただ、「食べて痩せる」というのは、同業の人もよく打ち出している印象がありました。そこでAIに、同じような肩書きが多いかどうかを調べてもらったんです。

結果、「食材の色で」を頭に足して、「食材の色で、自分に合う食べ方を見つけるダイエットコーチ」になりました。五色ダイエットの特徴は、食材の色です。そこを肩書きに入れれば、ほかの人の肩書きと並んでも、同じに見えにくくなります。

人数の数字と、名刺に載せない話

名刺は、一度刷ってしまうと、あとから数字の古さに気づいても遅いですよね。資料に書いてあった指導した人数は、古くなっていました。AIは資料を読んで書くので、そのままだと古い数字が印刷されます。私が、いまの数字に直してもらいました。

子どものことも同じです。プロフィールには家族の話を入れたかったのですが、お子さんの年齢や性別は載せないことにしました。名刺は、知らない人の手にも渡るものだからです。

住まいも、最初は市の名前だけでした。でも、東京などで配ると、市の名前だけでは場所が分かりません。「愛知県」を足して、どこの人かが伝わる形にしました。

最初のたたき台は、深い緑でした

落ち着いてはいるのですが、ありきたりな色合いに感じたので、ピンク系をお願いしました。さらにもう少し明るくしたいと伝えると、AIが配色のカラーチャートを作ってくれて、その中からローズピンクを選びました。

顔写真は「もう少し引きで」、位置は「もう少し下に」と伝えて、そのたびにAIが作り直してくれました。

仕上がった名刺の表面

完成した名刺の表面が、こちらです。顔写真、名前、連絡先、団体名は、ぼかしています。

完成した名刺の表面。ローズピンクの帯の上に、前置きの一行と、終わらないダイエットを卒業しませんか、というメインキャッチ。中央に肩書き、下の帯に無料の診断のQRコード。顔写真と名前と連絡先と団体名にはモザイクをかけている
顔写真・名前・連絡先・団体名は、ぼかしています。

渡された人の頭の中で、順番に起きてほしいことを考えて並べました。まず、一番上の一行を見て「あ、私のことかも」と思ってもらう。次に、大きなキャッチの「卒業」という言葉で、目が止まる。最後に、一番下のQRを見て「ちょっと診断だけやってみようか」と思ってもらう。売り込まなくても、ここまで進んでもらえたらいいな、という並べ方です。

実際の反応は、まだ書けません。この記事を書いている時点では、印刷会社に出すデータを作ったところで、名刺は手元に届いていないからです。届いたらQRを実際に読み取って、確かめるつもりです。

任せたところと、手放さなかったところ

AIが速かったのは、質問を1問ずつ投げてくれることと、案を出してくれることでした。たたき台を形にして、印刷会社に出せるデータまで仕上げてくれたのも、AIです。これを私が手でやっていたら、1日では終わらなかったと思います。

私の側にあったのは、お客さんの記録を渡すことと、古い言い方や数字に気づくこと、載せないと決めることでした。

あなたの名刺の一番上の一行は、いまのお客さんの顔を思い浮かべたときに、その人に向いた一行になっているでしょうか。AIに作ってもらうにしても、手で書くにしても、そこを一度見直してみてほしいんです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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伊藤ゆきひろの写真

伊藤ゆきひろ|集客導線デザイナー

グラフィックデザイナー出身。広告・Web・マーケティングの実務22年。神田昌典氏に師事したセールスライティング認定ライター。「AIで作れる」時代に"稼げる"導線を設計する専門家として、個人事業主・中小企業の集客の仕組みづくりを支援しています。

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